2019年01月09日

心臓手術の成功率、効果、リスク…等(心臓病セミナー)

JASMINEどうぶつ循環器病センターで開催された『愛犬のための心臓病セミナー』レポート、その3(ラスト)です。

最後に“手術成績”についてです。費用よりも何より気になるところですよね!?

『JASMINEどうぶつ循環器センターの手術実績』
2014.8〜2018.5の2年7ヶ月で、
僧帽弁手術 516例
動脈管開存症 43例
その他    57例
海外等他施設での手術 108例
圧倒的に僧帽弁手術の実績ありです。飼い主からすれば一生に一度あるかないか、清水の舞台から飛び降り的な手術も、こちらのセンターさんからすると、一番慣れた手術なのでしょう。
単純に計算すると、僧帽弁手術だけで月平均16例も…!?

『よくある質問』
「小さいのですが?」
手術した犬種の割合は、チワワ42%、キャバ12%、Mix10%、トイプー、マルチーズ…絶対数が多いので、チワワがキャバリアのお株を奪って首位です。。
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1.7kg〜13.5kgの実績があるそうで、中央値は3.3kg。小さい子もたくさん手術を受けています…って、チワワが多いとそりゃそうなりますよね。

「何歳まで手術できますか?」
病院の資料によると、若くて5歳台から、最高で14.5歳の実績があり、10歳台で手術するワンちゃんが一番多いようです。
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できれば、12歳より前が望ましいようです。(私感)

「成功率は?」
退院から術後1年までの生存率=約90%

成功率90%…
さて、これをどう捉えるかは、本当にそれぞれだと思います。
「10%でも不安があるなら絶対に手術したくない!」というのも、「苦しさと投薬と続く不安から解放してあげたい(したい)から90%にかける!」のも、どちらも正しいんだと思います。
費用面含めた各家庭の事情や、ワンコの体力や年齢…様々なことをすべて考えて、それぞれの結論が出るのでしょう。

『重症度別 成功率』
手術症例数は、ステージCで受ける子がダントツで多いです。続いて、B2、D。
その中で「退院率」と「術後3ヶ月生存率」の成績がどちらも一番良いのはB2です。
このことからB2期が適しているよう(私感)ですが、B2期は長いと聞きました。もし手術するならどの時点で判断するか、悩ましいことになりそうです。

手術のタイミングについて、以下のことはつらいですが、書いておきます。
「肺水腫を起こした症例は予後が悪い」
50%生存率が7〜8ヶ月、2年生存できる子は20%以下というデータが出ています。
データがすべてではありませんが、もし、手術に踏み切るつもりなら…。

『効果について』
「心臓は小さくなるの?」→Yes
「薬を飲まなくてよくなるの?」→Yes
内服数データ=術前3種類35%、4種類30%、2種類12%→術後3ヶ月0種類69%、1種類23%→約70%が半年後には薬から解放される

『リスクと合併症について』
・入院中〜3ヶ月までの合併症が最も大きなリスク。
・2〜3年後に再発することも…心臓を取り替えるわけではないので、術後もケアが必要。


セミナーは15:30〜17:00の予定でしたが、我が家も含め参加者からの質問が多く、休憩を短縮しても1時間おしました。
講義の後、希望者は病院内を見学、最新の設備を見せてもらうこともできたのですが、うちは二人で参加していたためピヨのご飯の時間に間に合わないということで、見学なしで帰ってきたのが心残りです。

今回のセミナーの『私なりのまとめ』は…
ピヨもキャバリア、もうすぐ5歳。もし「心臓が…」という日がやってきても、5年前までの「打つ手なし!」という状況ではないのです。
するかしないかは別にして、外科手術という選択肢もあり、しかも専門の病院が横浜にあることは心強く、具体的に費用や成功率について聞けたのはものすごく為になりました。おとうさんと「有料セミナーでも全然いい!」と話したくらい。
まだ心臓が何でもない今からできることは、定期健康診断雑音注意
それから、保険の見直し!180万円の手術&入院をすると仮定して選んでおけば安心です。
あとは、手術が必要なときに手術が受けられるくらいの健康体を維持しておかないといけないと、改めて思いました。

これから犬(特に小型犬)を飼う方も、まだ心配のない若い子の飼い主さんも、そろそろ注意したい年齢の子の飼い主さんも、心臓病の診断が出た子の飼い主さんも…どの段階でも、このセミナーはとても参考になると思います。競争率高いですが…。(今年のセミナー予定は決まり次第HPで案内予定だそうです)
“セミナー順番なんて待ってられない!”状況の飼い主さんは、ぜひ、かかりつけの先生からJASMINEどうぶつ循環器病センターを紹介してもらってください。連携病院以外でも、どこの動物病院でも紹介してくれるそうです。

最後に…
この手術は、ほとんどの場合輸血が必要で、その血液は大きなワンちゃんたちの献血ボランティアに助けられています。
<献血ドナー募集のご案内>(センターHP)
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本当にありがとうございます。

JASMINEどうぶつ循環器病センター
https://jasmine-vet.co.jp/

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posted by ゆーゆー(ピヨの育てのおかあさん) at 12:08| Comment(2) | 健康管理・病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ゆーゆーさん、ピヨちゃん。

ごあいさつが遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします☺

心臓病のこと、治療のこと、日々進歩しているのですね。
研究されている先生方には頭が下がります。
そして分かりやすくまとめてくださりありがとうございます!とても参考になりました。
まだ先のこと…と思いたいけれど、キャバリアのいずれ通る道、と思うと胸がぎゅっとなります。
いつかその時がやってきても、治療法はいずれにしてもなるべく苦しくないように、普通の生活を送れるようにしてあげたいと切に願います。

まずは定期健診と、日々の健康チェックですね!
Posted by シェリーの母 at 2019年01月09日 14:01
シェリーの母さん

こちらこそ、今年もよろしくお願いします!

どうやらここ数年で急激に医療も進歩し、手術するワンコも増えたようです。
まだまだ費用はお高いですが、指をくわえて見ている以外の選択肢があることは嬉しいですよね!?

診断されていても、普通に生活しているワンちゃんは周りにたくさんいるもんね!
でも、投薬とか、やっぱり見えないところでは苦労されているのかな〜?と、
今回のセミナー受けて思ったり…。

定期健診は、あらためて大事だと思いました。
ブログやっているような飼い主さんなら当然かもしれないけど、
定期健診してない飼い主さんの目にも留まるといいな〜と思ってます。
Posted by ゆーゆー at 2019年01月09日 15:49
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