最初に勤めた超多忙な会社を退職し、まずは犬を飼いました。
退職金とか社員持ち株売却益(←バブル真っ只中)とかしばらく暮らせるお金があったので、当面仕事をせずにのんびりワンコと暮らす計画です。
当時まだ店舗で生体販売していた青山ケンネル。チワワの兄弟姉妹たちが遊んでいました。その中で、一番“もたもたしていた”女の子。みんなより遅れて私を見に来た子が一目で気に入りました。
あの消費者金融のCMでチワワが注目されるよりずっと前で、チワワという犬種についてまったく知識がなかったけど、とにかく可愛らしくて…。


ロザと名づけました。(出処は“私の春風”です。主役じゃなくていいから幸せな子にと)

よく一緒に遊んだ根岸森林公園。山手のドルフィン近くです。

臆病で、私から離れない子でしたが、小さい時から国内旅行ならどこにでも連れて行ったので、飛行機などは問題なく乗れる子でした。
(今、キャバリア飼ってみて、旅行に関してはチワワの小ささがどれほど楽だったかはしみじみ思います)
幸せな日々は長く続きませんでした。
いつかはまた働かなきゃならないので、仕事の紹介をお願いしていたのですが、決まった仕事の勤務地が海外でした。紹介なので断りづらい。。
『飛行機は大丈夫!』連れて行く気満々でしたが…立ちはだかる検疫の壁。
まずは仕事に就いて、スケジュールに余裕ができたら検疫の手続きをしに戻ろうと、一旦東北に住む親戚に預かってもらうことにしました。
お金に余裕があって、お家が大きくて立派な庭があって、遊んでくれる子どももいて…とにかく親戚の中で一番裕福な、そんな一家に半年分の餌を持参して土下座(笑)
半年後、成田から直行です。迎えに行きます!
「もう私のこと忘れちゃったかな?」
恐る恐る玄関を入ると、2階から走って階段を降りてくる音!
ピヨと違って一緒に寝ることをしなかった子なのですが、夜中にこっそりハウスから出して抱っこして寝ました。
それが最後。
親戚宅から戻るとき、私は一人でした。
ロザはみんなに可愛がられてすっかり家族の一員になっていて、何より、まだ小さな子どもから大切なお友達を私の勝手な都合で奪うことはできませんでした。
長い目で考えても、海外行ったり来たりの可能性のある私と暮らすより、その家で何不自由なく暮らすのがロザにとっても幸せなのでは…というのが、その時悩んだ末の結論でした。
その時の従姉妹の子。(もう大人になって今月、お嫁にいきました)
それからロザには二度と会いには行きませんでした。行けませんでした。
ロザは16歳まで長生きして、家族みんなに看取られて老衰で穏やかに亡くなったそうです。伯父が位牌代わりにロザのフィギュアを手作りしていました。
辛かったけどあの時した選択は間違ってなかったんだと思います。
この件は、自分が再び大好きな犬を飼うという行動に、かなりブレーキをかけることになりました。
相当な制約も自分の中に生まれました。
・海外勤務どころか、出張や残業もほとんどない仕事に就いていること
・犬のために仕事を休める人間関係が出来ていること
・家と職場が近く、何かあったら15分以内に帰れること(頑張れば昼休みに行き来できる距離)
・犬のために何かを我慢しなくていい程度は経済的余裕があること
・自分に万が一のことがあっても、犬の環境を変えずにみてくれる家族がいること
・自分が心も身体も健康であること などなど。
よくある犬を飼う心構え何か条とは少し違いますね(笑)
この条件が揃うまで決してワンコを飼わないと決め、長〜い年月が経ちました。
そして今は、可愛い可愛いピヨと一緒。ピヨとの第四章は長くなる予定!!
最初のひろったこいぬから、もらったこいぬ、あえなくなったいったこいぬ…みんなに共通点があり、「女の子」「黒っぽい子」「マロ眉」です。
そして、『どの子も私は最期を看取っていません』
どの子も、虹の橋で待っているのは、私じゃない人です。
ピヨも女の子、黒っぽい子で、マロ眉ちゃん。
でも、きっと今度こそは、ピヨがおばあちゃんになって、そのときは私も軽くおばあちゃんで、大分おじいちゃん(笑)のおとうさんと、誰が先に行っても虹の橋で落ち合う予定です

長文・駄文におつきあいいただき、ありがとうございました。
「私と犬」作文終わり

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